東京都内でインプラント治療を受けるなら港区の高村歯科医院へご相談ください
これから東京都内でインプラント治療を受ける事をご検討している方。
港区神谷町駅前の高村歯科医院にご相談ください。
おそらく治療をお考えのほとんどの方は
・現在欠損歯があって入れ歯が嫌だからインプラントがいい!
・現在抜歯しなければいけない歯がありインプラントにしようか迷っている!
という方だと思います。
このページでは、初めての方でもわかりやすいようにインプラントの常識について解説したいと思います。
単純に「歯が無いからインプラント」という考え方ではもしかしたら、せっかく治療費をかけたインプラントが数年で無駄になってしまう可能性もあるのでここでしっかりと覚えていただければと思います。
当院で治療を受けられた方も復習できるように書いておきます。
インプラント体(フィクスチャー)を骨に埋入します
インプラント体はフィクスチャーとも呼ばれていて、国内外の多くの製品があります。
製品には一般的に「ワンピース(1ピース)」と呼ばれるインプラントと「ツーピース(2ピース)」と2種類あります。
基本的に当院では「2ピース」のインプラントを採用しております。
その採用理由としては、当院では欠損が1本、2本の比較的簡単な症例から、上顎の骨造成を伴うような複数本埋入が必要な複雑高度な症例、そして他院でインプラント治療がうまくいかず、元のインプラント体を抜去して再度再建するようなリカバリー手術など、一言でインプラント手術と言ってもその内容は多岐に分かれます。
2ピースタイプのインプラントは完全に骨に埋まる部分(フィクスチャー)と、被せ物の支台になる「アバットメント」と呼ばれる部分と2つに分かれています。
術後はフィクスチャー部分が完全に骨に埋まっている状態で、約3〜4ヶ月期間を置いて、インプラント体が骨と結合するのを待ちます。この期間には患者さんの治癒力による個人差がありますが、無理に急ぐとあまり良いことがありません。
逆に1ピースインプラントは、アバットメント部もフィクスチャー部も一体構造なので、構造上噛めてしまいます。
噛んでしまい、一度インプラント体が動揺してしまえば再度手術をやり直すことになってしまうので、また1から治療ということを考えると、患者さんにもかなりの時間的負担や費用的負担、手術の痛みの負担が生じることになります。
製品によっては骨との結合が比較的早いメーカー製品などもあるのですが、アバットメント部分が突起している状態で術後に噛めてしまうと言うことは、骨との結合を妨げてしまう可能性もあるので症例によっては向かない場合もあり、治療の種類が制限されてしまいます。
ということは、治療を行う側も患者さん側も噛んだか噛まないかをかなり気を使わなければいけなくなります。
なので、
・費用が安い
・完成までの期間が早い
というのは一見良さそうに見えますが、かなりの注意が必要なのです。
これが高村歯科医院が格安インプラントや即日インプラントなどをオススメしない理由なのです。
高村歯科医院のインプラント製品の採用理由
港区の高村歯科医院では様々な国内外の多くの製品を使用しておりますが、「一流メーカーだから安心」とか、「大量購入だから安い」とか、いかにも日本人がコロッと信用してしまいそうな表面上だけの謳い文句は一切表現していません。
実際にさまざまな製品を使用してみて、骨との相性が良い製品や、構造上の丈夫さ、埋入しやすさ、実績などを考慮し、安心できるメーカー製品で実績のあるものを使用するようにしているのです。
ここ15年、流通するインプラントのメーカー製品はほぼ埋入したことがあります。
それ以外にも当院は、海外転勤などで向こうでインプラント治療を行い、日本に帰ってこられた方など多くの患者さんがお越しになっているので、様々なメーカー製品に対応してきました。
歯科医師の間で、「この製品は良いよ!」という話を聞いて実際に使ってみたことが過去にあるのですが、簡単な症例であればどの製品でも良いのでしょうが、骨造成を必要とする症例であったり、複数本の埋入に加えて骨造成も同時に行わなければならないような高度な技術を必要とする場合に不向きであったりすることもあるので、実際に自分が確かめた製品を採用するようにしております。
【メインに使用するインプラントメーカー】
アストラテック、オステム、ブレーンベース、などを状況に合わせて使用
【対応(実績)インプラントメーカー】
ノーベルバイオケア、ストローマン、カルシテック、ブレーンベース、プラトン、ステリオス、京セラ(POI)、バイオテム、オステム、B&M、デュオ、AQB、アストラテック、μ-one(ミューワン)、バイオホライズン、3i、デンティウム、オガインプラント、シェルシィブインプラント、バイコン 他
どのインプラントメーカーが良いのですか?
よく一流メーカー製品だから安心!韓国製品は大丈夫?みたいな先入観や間違った認識の患者さんが増えてます。
製品が一流であっても、手術を行うのは人の手で行うものです。
一流は安心みたいなミーハー感覚は一切捨ててもらうのが賢明です。
治療を行う患者さんには口腔内がある程度整った状態の方もいらっしゃれば、清潔環境でなくインプラント治療を行なっても今までと同じ口腔ケアならば、インプラント埋入を行なってもすぐダメになってしまうであろうという方もいらっしゃいます。
後者の方がたとえ「一流メーカーを希望」したとしても、前者とはかなり状況が異なるというのは誰もがお分かりになると思います。
結論は、使用するインプラントは知っておいても良いと思いますが、患者さんがそこまで細かく気にする必要はありません。
最近は、患者さんが「このメーカー製品でお願いします!」みたいな方もいらっしゃいますが、歯学の考えで注文つけている訳ではありませんよね。
「理由は?」と聞くと、「なんか良いって聞くんで」という訳です。ただそれだけの理由です。
元々その製品を取り扱っていない歯科医院であれば歯科医師と患者さんの関係が悪化するだけでなく、ハッキリ言って嫌われます。
インプラント製品はその先生なりの考え方で採用している理由があるので、欠点を補うような技術を持っている先生もいらっしゃるなど、良い先生は自分の考えなどをホームページにきちんと書いている先生もいらっしゃいます。
そのような要望をするのであれば、患者さん自身が最初からその製品を使用する歯科医院に行くしかありません。
よって当院は、「歴史のある製品を使用してます!」などといった、「歴史がある=良い製品」「一流メーカーだから安心=良い製品」みたいな患者さんに誤解を招くような表現を一切していません。
東京都内にもたくさんのインプラント治療を行う歯科医院がありますが、残念ながらこのような事を発信するよりも、「年間〇〇本の実績」、「当院だけが国の認可を受けた歯科診療施設」、「1日で噛めます」みたいな発信をする歯科が多いのがとても残念でなりません。中には自分で自分のことを「名医」と言ってしまう歯科医院もあります。
表面上のことよりも、治療を行う側にはその製品を採用する理由があるという事を理解していただき、良い治療に巡り合ってもらう事を患者さんには期待してます。
インプラント治療失敗?
よく、インプラント治療後3〜4ヶ月期間を置いて待ったけど、インプラント体が骨と結合しなかったというケースがあります。
これを失敗と言ってしまう患者さんがいらっしゃいます。
これはごくごく自然な事で失敗などではありません。
インプラント体は主にチタンでできており、骨との相性が良いとされている物質(金属)です。
骨折した時に入れるボルトなどもチタンでできており、人間の体に相性のよい金属ですが、元々の人間の体に存在しない物質ですのでごく稀に親和せず拒絶する場合があるのです。
ごく稀に金属アレルギーの中でもチタンアレルギーの方がいらっしゃいますが、この場合でも同じで、人間の体は抵抗力があり、体が異物と感じたらそれを体外に出す働きをします。
炎症や発熱も同じ事で、体が菌と戦っている時に熱が出たり腫れたりするのと同じです。
医学的に、なぜインプラントが骨と結合するのか?というメカニズムは未だに解明されていません。
不思議なのですが、2度目は骨と結合する確率が上がるので、人間の体はただただ凄いと思うばかりです。
きっと自然と自分の体が「必要な物だ!」と覚えているのでしょうね。
異物と感じず体が取り込むとお考えいただければ分かりやすいかもしれません。
気になり過ぎていつも鏡を見続けたり、舌で治療患部を触っているような神経質すぎる方は、骨との結合が遅かったり治りが遅かったりします。
意外にも「治る!早くよくなる!」と思っている方は不思議なことに術後腫れなかったり、骨との結合期間が早かったりする場合もあるのです。
よって、1度骨と結合しなかったからと言って失敗ではないのでご注意を。